生活習慣病
 生活習慣病について

痛風という病気は、海外では大変古い病気です。

エジプトで発掘されたミイラの関節の中に痛風発作をもたらす尿酸塩を発見したという報告があり、 紀元前3500年のパピルスにも痛風の記録が残っているそうです。

歴史上の人物で痛風患者だった人は多く、 アレクサンダー大王、神聖ローマ帝国のカルロス5世、フランスのルイ14世、 宗教改革を成し遂げたマルティン・ルター、レオナルド・ダ・ビンチ、ゲーテ、モーパッサン、 ニュートン、ダーウィンなども痛風に悩まされたと言われています。

では日本では、というと、痛風は明治以前にはないとされた病気でした。
日本で最も古い正式な痛風患者の記録は1898年(明治31年)のことです。
明治初期までに海外から日本を訪れた医師たちも一様に「日本人には痛風はない」と記録していたほど、 縁遠い病気でした。

しかし戦後、特に60年代以降、日本人の食事内容が欧米化したこと、 動物性タンパク質の摂取量の増加、飲酒量の増加、社会構造の変化などに伴って痛風患者が急増、 今日では全国で数十万人、潜在的患者を含めると百万単位の人が痛風に悩まされていると言われます。







痛風は、圧倒的に男性に多い病気です。
最近の調査でも患者のうち男性が98.5%で、女性はわずか1.5%という結果が出ています。

これほど男女差が明確な病気も珍しいのですが、 その理由もはっきりしていて、痛風を引き起こす原因の血清尿酸値(血液中の尿酸の濃度)が、 男性は女性よりも高いからなのです。

なぜかというと、女性ホルモンには腎臓からの尿酸の排泄を促進する働きがあるからなのです。
ただし、女性の閉経後には女性ホルモンの分泌が減るので、尿酸値はわずかですが上昇します。

つまり、50歳すぎになると、男女の尿酸値の差は小さくなるということです。
痛風発作は、血清尿酸値が1dlあたり7.0 mgを超える状態が少なくとも数年以上続かないと起こらないのですが、 女性の場合はこの7.0mg/dlには男性に比べてなかなか到達しないので、痛風患者が少ないということになるのです。





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